ガスを使った漏水検査と修理

今回は、当社が30年前に建てさせていただいたおうちの漏水修理です。

最近の建て方では、水道管などは後々の保守管理が簡易にできるように床下の可視部分に配置されることがほとんどですが、30年前くらいの工法ではほとんどが地中に埋設されています。しかも水道管などの配置図面なども作成されておらず、当時施工した職人さんも覚えてないことがほとんどで、いざ漏水した時に果たしてどこで漏れているかを特定することに困難をきわめます。埋まっている配管のルートを探して、怪しそうなところを掘って、掘って、掘って、、、、コンクリートの下なんかだとコンクリートをはつってこなければならないので、かなり家が荒れてしまうことが多いです。

そこで今回は、トレーサーガスを使った漏水検査を採用することにしました。米原市の「エステック」さんに依頼、前回もピンポイントで漏水個所を特定していただいた、漏水検査のプロフェッショナルです。エステックさんのHPはこちらから。最初に漏水音の調査から入り、その後トレーサーガスを使った調査に入ります。

漏水箇所が近くの場合なんかはこの調査だけで判明することも多いらしいですが、今回のお宅はすぐ近くに高速道路が走っていて車からの振動や音が伝わってなかなか聞こえないようです。そこでトレーサーガスの登場です。

左が穴から漏れ出たガスを検知する装置、右がガスの発生装置です。詳しい原理や方法をお知りになりたい方は、エステックさんのHPをご覧ください。両方の機械で乗用車が買えるくらいのお値段がするそうです(>_<)

散水栓の蛇口から圧をかけてガスを注入させていきます。宅内の水道管すべてにガスがいきわたるようにします。

怪しそうなところをくまなくチェックしていきます。しばらくして、怪しげな箇所が。。。右の写真のところ、調査しているこちら側には洗濯機の水栓が、反対側にはお風呂のシャワーの混合水栓のがあります。以前に、こちら側で漏水したことがあるので(コンクリートの色の違うあたり)こちらが怪しいとにらみ、穴をあけてみることにしました。

しかし、どうも漏れているようではありません。。。。。迷宮入りの予感が。。。

その後、エステックさんと設備屋さんと私とで三者協議。現在の結論として、お風呂側の配管が漏れている可能性が高い。お風呂側で漏れ出たガスが、お風呂の床(土⇒コンクリート⇒タイル)のタイルで遮られて弱い土間側で検知されたのではないか?との結論に達しました。しかしながらこの段階ですでに16時を過ぎておりお風呂側の調査は後日改めてやることとなりました。

果たしてエステックさんの調査通り、この付近で漏水が発生していたのか?結果は次の記事でお伝えします。

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