どんなにきちんと施工されていても、お客様にお引き渡しの時には大丈夫であっても、気がつくと『ギシッ、ギィー、キュウッ・・・・・・』と不快な音がその上を歩くたびに床から・・・そう、床鳴りです(>_<)
主な原因は ①床材と下地との接合不良 ②床材と敷居との擦れ ③床材の乾燥による伸縮で床材同士が擦れる ④床を支えている、大引き・根太・束の施工不良、もしくは経年劣化 などが考えられます。
今回はその「床鳴り」の補修に、昨年リフォーム工事をさせて頂いたお客様のご自宅にお伺いしました。お引き渡し時にはしなかった床鳴りが、最近しだしてきて気になるとご連絡を頂きました。早速、現場調査にお伺いしましたところ、クローゼットの敷居と床材の際がどうもすれているように見える…写真の敷居に接している床材の左と右で少し段がついてるのがわかるかと思います。右の床板が張りじまいのためどうも完全に捨て貼りの合板ときちんと接合できてなかったようです。
後日、大工さんとともに補修に伺う事に致しました。補修のプランは、少し浮きがある床材を固定するために、針のような極小の穴をあけそこから床用の接着剤を注入し固定する。
やってみました・・・・・・が、まだ床鳴りは止まりません(>_<) 床下に原因が?
潜りました。お客様からは「そんな狭いとこ中村さん、もぐっていけるんか?」とご心配をいただきましたが、大丈夫です(^-^)
その結果、束などには不具合はなかったのですが、どうやらそこに乗ると根太(捨て貼りを貼ってある角材)が少しですがたわんでいます。そこで、その根太を支えるための束を新たに施工することにしました。
床下での撮影なんで画像が見にくいですが、真ん中に見えているのが新設の束です。その結果、見事に床鳴りは止まりました!(^^)! 他の根太は何ともないのに、何故この箇所だけがこうなったのかは原因はつかめませんでしたが、鳴りやんでくれて一安心です。
このようにお引き渡し時は何ともなくても、住みだしてからしばらくすると発生する不具合はよくあることです(何事もないのがいちばんなんですが)。ちょっとした事でも、ご連絡くださいませ。
おまけ教訓 いつでも床下にすんなり潜れるように体型はキープしておく