間が空いてしまいましたm(__)m

ダメですね、こんなんじゃ。。。。という自戒の念に駆られております。最終のホームページメンテナンスが今年の1月からすっかり止まっていてしまいました。メンテナンスのやり方すら忘れかけています。

今年の冬は大変な豪雪被害に見舞われ、1月以降、瓦屋根・軒樋の修理やそれ以外にもありがたいことにお仕事をさせていただき非常に多忙な時期を過ごしておりました。ま、言い訳をしてもしょうがないんですが。ほっと一息ついて気が緩んだのか、おとといあたりから少々体調を崩してしまいまして、、、、会社には出社しているんですがおとなしくしようと思い、メンテナンス作業に取り組んでおります。

この期間にさせて頂いたおしごとの写真は携帯には山ほどたまっていて、果たしてどの写真を更新、記事にしようかと考えているんですが、あまりにも多いため。。。。。現実逃避<゜)))彡   ちょっと前の変わったお仕事を思い出してアップしたいと思います。

みなさんは「犬矢来」(いぬやらい)という代物をご存知でしょうか?犬矢来とは、京都の町屋などにある軒下の防護柵のようなものを指します。諸説ありますが、その語源は「犬を追い払う」ということを「犬をやらう」といい、その言葉に漢字をあてて「犬矢来」となったとされています。

犬矢来には様々な形・色がありますが、その由来は犬のおしっこ除けにある、とよく言われますが、生活に根ざした実用性も高く、泥棒除けや道路との境界線の役目も果たしているようです。また、雨が降った時には地面からの水の跳ね返りが家の塀に当たるのを防ぐ役割もあります。犬矢来には可動式のものも多く、必要のないときには家の中にしまっておくことができるものもあります。

犬矢来の材質は、最近では金属(アルミ)製のものもよく見かけますが、ほんらいは竹が使われるものです。薄く割った平割竹を曲げて並べることにより美しい曲線を持つ柵が出来上がります。割り易さ・削り易さ・曲げやすさの特性を持つ竹が犬矢来を作るには最高の素材なんです。

さて、本題に戻りまして。いまから丁度4年前、古民家のリフォーム工事をさせて頂いた現場で、犬矢来を作ってほしいというご依頼がありました。ご自宅の前面道路には融雪装置があり、冬になると融雪の水が家の外壁に跳ね上がってくる状況です。

正直なところ、このお話を聞くまで私自身、犬矢来という代物をほとんど知りませんでした。見たことはあってもそのものの名前は初耳でした。のでどんなものかを調べるところからのスタートでした。今思えば、You tubeで調べれば作り方の解説動画を見れば一発であったろう。。。。手探りで作り始めました。竹を切り出すところからのスタートでした。本業の間にちょこちょこと進めること約1ヶ月。製作途中の写真があったはずなんですが、なんせ4年前のことなんで見当たりません(>_<)

唯一残っていたのがこれ。もうすでに形になってますね。この骨組みも試行錯誤したなあ、と懐かしくなってきました。

そして完成品。本来なら竹をもっと枯らしてから作らないといけないものらしいんですが、なんせか急に竹を用意したので、まだ青々としています。虫が入らなければ良いのですが。。

そして現場に設置。とてもいい感じです。自分で制作しておいてなんですがかなりよくできたと自負しております。ま、本業の方から見たら0点なんでしょうが。横から見た曲線のしなやかさが特にお気に入りです。

ご自宅全体を見ても、よく似合っています。ここは京都の粋な通りかな?と錯覚してしまうほどです。

4年後の今、たまに見に行きますが色合いもよい感じに味が出てきています。虫も入らなかったみたいです。一般のご家庭で必要になることはなかなか無いですが、旧市街地なんかを歩かれる機会がありましたら、いちど気にかけて犬矢来を探されてみてはいかがでしょうか?

 

PAGE TOP