漏水修理 自宅編

ある日、いつものように仕事を終えて自宅に帰ると、こんな紙がポストに入っていました。。。

ああ。ついに我が家にもやってきてしまったか。いつもお客様の漏水を直しているものとして恥ずかしい・・・しかし、我が家も既に築40年を超える家、そこかしこに不具合が出てきつつあります。2年ほど前にも洗面所の給水が漏水、その時は漏水お知らせの紙が来る前に気づいて直したのでこのお知らせの用紙を見るのは自宅では初めてです。

そういえば前回の検針の時の料金がいつもより高くなってる。。。

いつもなら10000円までだったもんなあ。。。これは確かにおかしいです。

『パイロットメーターが回っています。ご確認ください』

パイロットメーターとは、量水器の中のゆらゆらとしたコマのような回転体です。

漏水していると、上水道を使用していない状態の時でも、パイロットがゆらゆらゆらゆらと回っています。漏水の量がわずかであっても、塵も積もれば山となる、で、かなりの水を地球に撒いていることになります。ちなみに今回の我が家の漏水では、1分間に2回転くらい回っていました。経験上、これくらいの回転だと結構な量を撒いてるはずです。これは自宅とはいえ、早急に手を打たなければ。

幸いにも我が家には床下収納庫がありますので、そこから床下に侵入して、まずは漏水箇所の特定をしていきます。見えるところならば良いのですが、埋まっている配管からの漏水だと厄介なことになります。祈るような気持ちで潜っていきます。

昔の家なんで床下にコンクリートが打設してないので、石がゴロゴロしています。ダンボールを敷きながら床下を探索しますが、体中が痛いです(涙)キッチン、洗面所、そして風呂。。。。真っ暗の中、ライトの明かりを頼りに突き進んでいきます。最後にたどり着いたのが洗濯機に行く給水です。そこで保温材を触ってみると微かですが湿っています。

地面も少し濡れている?そこで保温材を取ってみると

ぎャーっ‼ これはかなりの量が噴出しています。配管のエルボーからの漏水です。エルボーは一体成型されているものではないので、経年劣化によりジョイント部にピンホールができてこのようになります。写真から確認できるだけでも9本の筋が見えています。しかしこの場所、写真は撮れても修理作業をすることが出来ない、手が届かない場所です。が、

ラッキーなことに外の床下換気口を外せば手が届くところだったんです。そこで

換気口を外し、作業しやすいように焼き板も外します。

外から見るとこんな感じです。さて、後は簡単、さっそく配管を交換していきましょう。

古い配管ですのでパキッ、といかないように慎重に切断していきます。

このエルボーが漏水の原因でした。経年劣化だからしょうがないです。今までお疲れ様でした!

こんな感じに新しい配管が出来上がりました。今の配管は、昔の管よりも強くできているのでしばらくは一安心です。

さーて、パイロットメーターは止まったかな?

。。。。。。

あれ?

あれ?

まだ回ってる~!

この段階で夕方6時頃…  疲れた、、、  明日また潜り直して、、、  、、、

翌日、再度同じルートで床下を探索。すると、またもや最後の最後にたどり着いたトイレへの給水管が。。洗濯機と同じ、またもやエルボー付近からの漏水を発見。1か所ではなく、2か所からの漏水という、結構珍しい事象だったのです。幸い、今回の場所も外からの修理が可能なので助かります。

漏水しているエルボーはこの写真では見えていない更に下部のジョイントです。直接目視することができない箇所のしゅうりとなります。そこで、

鏡を使ってレッツ修理~!手探りでの修理だし、鏡で左右逆転するので何をするにもやりにくい。。。あまりにもやりにくかったので途中の写真は撮る余裕がなかったです。

見えている上のエルボーもいずれ劣化してくるので同時に替えました。我ながら上出来(⌒∇⌒)  この後、恐る恐るパイロットメーターを見てみると。。。。OK!!  今回はバッチリ止まっています。漏水修理はこの瞬間がたまらない、この時のためにやっている、と言っても過言ではないと思います。

長年にわたり使っていると、1か所直すと次に弱っている箇所に水圧がかかり、また漏れるということが多々あります。今回は2か所同時でしたが、またいつか別のところがきっと漏れるでしょう。ながく、大切に、家をまもるためにも、漏水には皆さん、十分お気を付けください。

漏水は忘れたころにやってくる。

 

 

 

 

 

 

 

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