お風呂の引き戸の開きが悪い時に

ユニットバスが家庭のお風呂として使用され始めてから、かれこれ30年近くになりますか。。。。。

最初のころに導入されたお客様のユニットバスは、そろそろいろんなところに不具合が発生しつつある時期になっております。今回のご依頼は、25年ほど前に当社で施工させていただいたYAMAHA(現TOCLAS)のユニットバスの3連引き戸が開けにくくなってきたので何とかしてほしい、とのご依頼です。

この写真は現物とは違いますが。。。3連引き戸はこれです。

いざ現場に伺うと、引手のついている一番左側、つまりは3枚のうち一番仕事をしている扉の動きがガタゴトしています。お伺いする前からある程度予想は出来ていましたが、やっぱり戸車の不具合です。ネットで調べてみると、代替え品ではありますが替えのパーツはまだあるようです。しかし、頼んでいると時間もお金もかかるので今回は裏技で修理することにしました。

皆さん、もう予想はついていると思いますが、理屈はとても簡単なこと、そう、一番右の扉は20年間、ほぼ一度も動くことなくそこにいるだけなんですね。つまりは戸車は経年劣化はあるとはいえほぼ新品の状態のままなんです。この戸車を左の扉の悪くなった戸車と交換してあげればオッケーなんです。

ただし、普通の引き戸の戸車を替えるよりもユニットバスの引き戸の戸車の交換はなかなかこれが、ひと手間も二手間もかかります。一連の流れを写真とともにご紹介します。

 

まずは扉をレールから外します。これは普通のサッシとかと同じように簡単に外れます。戸車はこんな感じです。左が大丈夫な方、右が具合の悪い方です。この戸車は溝に完全にはまっているのでこのままでは引っこ抜くことはできません。

扉の一番下のカマチ、これを外して横にスライドをさせて引き抜く、これが最終目標です。まずは横の穴3ヶ所。下から、戸車の高さ調整用のビス穴、下のカマチを固定しているビス穴、上のカマチを固定しているビス穴の順です。できれば上のビスは外したくないところ(間のガラリの部分が外れると復元がかなり厄介なんですよ。。。)ですが、年数が経っていて下だけでは外れそうもなかったので今回は、上下ともに固定してあるビスを抜くことにしました。

当て物をして慎重にカマチを外していきます。慎重に慎重に、、、、、

なんとかガラリも現状を保ちつつ、無事外すことができました。組み直す時がまだ怖いですが。。。

ちょと写真が飛びますが、左右2枚とも同じ作業をして合計4つの戸車を外し、その後戸車を入れ替えて挿入します。写真は大丈夫な戸車を左の扉に入れるところです。その後元の状態に戻すべく、組み直しの作業をします。

ユニットバスの扉は案外とふにゃふにゃしているので、一人ではなかなか難しい作業、なんで、うちの社長にも手伝ってもらいました。30分ほどで2枚とも組み直し、後は元通りにユニットバスに取り付けます。

以上で今回のご依頼は完了となりました。完成の写真、取り忘れてるし。。。。。扉の開閉もスムーズになり、お施主様には大変喜んでいただけました。ただし次回は戸車の使いまわしは出来なくなるので完全に交換しなきゃいけないです。それまで代替え品でもよいからメーカーさん、出し続けてくださいね~、お願いします。

どんな小さなお困りごとでも構いません。いつでもお気軽にお問い合わせください。

 

 

 

 

 

 

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